桜降る代に決闘を-明日から勝てるふるよに講座-第2回「強くなるために」
おはようございます、こんにちは、こんばんは、えりんです。
今回は「ゲームには慣れてきた!なんとなく効果もわかる!でも勝てないぞ?」
そんな人向けにどこを意識すると負けにくくなるか、どこを意識すると勝てるようになるかを書いていこうと思います。
例によって主観なので鵜呑みにすること無くまあこういう意見もあるのかって感じでお願いします。
ともあれルールを学んだのなら次学ぶべきは勝ち方でしょう。
どんなゲームも勝たないと面白くないもんね!
■まずは負けない事を意識する
・何をしたら負けるのか
一部の例外はありますが、ライフを0にされたら負けます。当然です。
ではどうしたら負けないのか。ライフを0にされない事です。
ライフを残すにはどういった行動が合理的なのでしょうか。
例えばこちらは対応を何一つ持ってないとします。
この時、相手がオーラをいくつ、ライフをいくつ削れるのかを考える必要があります。
例えばユリナは「天音揺波の底力」を使えばオーラに5ダメージorライフに5ダメージを与えることが出来ます。
しかし「天音揺波の底力」は全力札なので、間合い1-4に留まらない事かオーラを5を保つ事を達成すればライフにダメージは入りません。
これを“ケア”と呼びます。
例えば《全力》の攻撃札は切り札にも匹敵する強力無比な効果、ダメージを持っています。その代わりに《全力》というデメリットに等しい効果も持っています。
ここで、全力札の持つ長所と短所も説明しておきましょう。
全力札の長所は、その効果。通常札としては強力すぎるが故の全力札です。上手く使えばどんどん試合を有利に運べるでしょう。
そして、全力札の短所は《全力》であるという事です。全力札を使った場合、あなたは「前進」も「後退」も「纏い」も「宿し」も、全ての基本行動とカードの使用が許されません。
これの意味する所はすなわち、全力札の効果以外では
防御も固められず、間合いも調整出来ず、追加の攻撃で畳み掛ける事も出来ない
のです。
そんなの知ってるよ当然だろって人もいるでしょう。しかし、これは短所であると同時に上手く使えば長所でもあるのです。
全力札を使う時、あなたが
防御も万全、間合いも調整する必要無し、追加の攻撃で畳み掛ける必要も無し。
そんな場面で全力札を使う事が出来た場合、あなたはターンを終了します。が、その時点で万全な状態である以上余計なカードの使用を抑えられます。それどころか、次のターン集中力2,手札4枚でのスタート(これが所謂“フルリソース”と呼ばれている状態です。特殊な状態を除けば集中力2,手札4枚が1ターンに用意出来る最大のリソースだからです)を迎え、潤沢なリソースからの試合展開を可能とするからです。
なかなかそう気持ちよく全力札を使う事は出来ませんが、逆に全力札を気持ちよく使いこなす事が出来ればライバル達を引き離す事が出来るでしょう。
また、全力札を使う前のターンは
集中力0,手札1枚以下が望ましいです。
理由は簡単で、そうでないと全力札を使ったターンにリソースが溢れてしまう(集中力が2でターン開始を迎え集中力が増えない、手札が3枚以上なので手札を伏せ札にしなければならない)からです。
勿論全力札を使った方が状況が好転する、勝利に近づくという事であればドンドン使っていって構いませんが、全力札を持っていたり、次全力札を引く(かもしれない)、そして次のターン全力札を使いたいと思った時はこうした準備が効果的です。単純にもったいないですからね。
ちなみにそんな全力札ですが、大量に入れてもデッキのノイズになりやすいです。
1ターンに1枚ずつしか使用出来ないので、全力札を使おうとするとリソースが無駄になることが多く、基本行動も満足にとれません。
結果、全力札を使わず伏せるといった行動が多くなり折角入れた全力札を使えない、といった事態に陥りやすいのです。
目安として、
全力札が0~1枚 基本的な構築。特に明確な理由がない場合このくらいの枚数が望ましい。
全力札が2枚 全力札多めの構築。どう運用していくか明確なビジョンをもって投入するべき。
全力札が3枚以上 過剰。明確な理由があったとしても本当に必要なのか、他のカードで補えないか考えるべき。例外があるかもしれないが少なくとも初心者には推奨しない。
こんなところですかね。
全力札は強力なのですがだからといって全力札をたくさん入れればいいという事ではありません。用途、用法を守って適切な枚数入れて構築しましょう。
そんな強力なカードなので全力攻撃札のケアは非常に大切です。
事前に間合いをずらす事
上手く対応を構える事
相手が全力札を使用出来ない状態にする事(前もってオーラやライフを減らしておき、全力札を使用したらこちらが勝てる又は強力な反撃が出来る状態にしておく)
が主なケアになります。
比較的容易なのは間合いに入らない事なので出来る限り全力札の間合いからは逃れましょう。
さて、少々話がズレましたがこれからお話する事はここまでで話した事と変わりません。
防御の技術は結局どこをどう“ケア”するか。といった問題に終始します。
ケアが丁寧であれば丁寧であるほど、被弾は少なくなります。しかし、丁寧すぎるケアは自らの動きを狭め、結局最後には全ての攻撃をケア出来ずに負けてしまいます。
ケアしなくてもいいカード、ケアしなければならないカードを見極め、優先順位を決めてケアする事が上達への一歩です。
例え話をしましょう。(わかりやすくするためにボードの画像が欲しいですね。次回から検討します)
Aさんはヒミカを宿していて、Bさんの先攻です。
Bさんは全力札「フルバースト」の間合いが5-9である事を思い出し、前進はやめた方がいいと判断します。そして、手札を2枚以下にするため手札を1枚使って「宿し」を宣言し、ターンを終えます。
結論から言うとこれはあまり推奨されません。
しかし、筆者はすぐ上の文章で全力札は非常に強力なのでケアする事が大切、それには間合いに入らない事だ、とも言っています。
お前の言った事を意識して動いたのに何故ダメ出しをするのか。と思われる方もいるかもしれません。
では、先攻「宿し」終了したあなたにヒミカがどうするのか、何をしてくる危険性があるのかを考えてみましょう。
間合いは動いてないので10
あなたのオーラは2
相手の手札は3枚で集中力は1
この時、相手が2前進から「マグナムカノン」を使用した場合、既に2ダメージを受けることになります。「フルバースト」は1ダメージなので、相手が前進でオーラを増やしている事も考えると既に
損している形です。更に「マグナムカノン」は通常札です。まだまだ「シュート」や「ラピッドファイア」、「レッドバレット」なんかの攻撃が来るかもしれません。「マグナムカノン」→「レッドバレット」→「ラピッドファイア」とされた時点で対応が無ければ5点のライフを失います。開始2ターンでこれは激痛と言えるでしょう。
よって、ヒミカ相手には前進からスタートするべきなのです。が、それはまた別のお話。こういった知らないと痛い目を見る定石なんかも別記事で纏めようと思うので少しばかりお待ち下さい。
結局筆者は何を言いたかったのか。
ヒミカ相手に初手「宿し」をするプレイを批判したかった?
まあヒミカ相手に初手「宿し」は推奨しませんが、今回話題にしたい事は別の事です。
筆者はケアの優先順位の話がしたいのです。
全力札「フルバースト」も強力な事に変わりはありません。しかし、「フルバースト」のケアをする事でより痛い目を見るのならばそのケアは必要ないという事になります。
つまり、「フルバースト」よりも「マグナムカノン」→「レッドバレット」→「ラピッドファイア」の方がケアの優先順位が高いという事です。
勿論「フルバースト」1枚に対して後者は切り札を使う上に3枚必要なコンボですが、単純に「マグナムカノン」を打たれるだけでも痛いので「フルバースト」よりは優先すべきでしょう。
こんな風に自分の中で優先順位がしっかり決まっているプレイヤーは強いです。
最近ふるよに初めたよって方も、試行錯誤するもよし実際に体験してみて学ぶもよしなので自分の中でケアの優先順位を作り試合を運んでいって下さい。筆者の経験だと、ケアをしなければならないカードを履き違えている人はそこがミスになりやすく、あっさり負けてしまう事が多いように感じます。
そこは人間性能が出る所なので相手の動きを予想しつつ、食らってもいい必要経費と食らってはいけない過剰請求の見極めをキッチリしましょう。
回避の技術は、こういった事前に相手の全力札を打たせなかったり、間合いを外して相手に余分な行動を強要する事からなっています。
丁寧で無駄のない回避技術は必ずあなたの生存ターン数を延ばしてくれることでしょう。
■勝つ事を意識する
負けない事の次は勝つ事です。少し陳腐すぎましたかね。とはいえ筆者は負けない事と勝つ事は結構別物だと思っているので分けて説明させていただきます。
・勝つためには
勝つ事。それは相手のライフを0にする事です。
ふるよにというゲームはメガミ二柱を使います。よって、通常札14枚切り札8枚からデッキ構築が始まるのです。
そして、構築の際に最も気をつけなければいけない事が勝つ事です。
相手の間合いから逃げたいから行動札で間合いを調整出来るようにしよう…相手の攻撃が強力だから対応を沢山入れよう…あれ?攻撃札が1枚しかないぞ?
こんな例ははっきり言って酷いです。切り札があるとはいえ、このゲームはオーラが5ある限り-/xの攻撃以外はライフに通りません(超克を持つ攻撃という例外もあります)つまり、オーラ5の相手に1枚や2枚のカードで大ダメージを狙うにはそれなりの工夫や相手のミスが必要になるのです。つまり、通常の攻撃札が1枚や2枚あった所でライフへの大ダメージは期待しにくく、勝つ事が難しいということなのです。
ならばどうすればいいか。
とりあえず初心者に広くオススメされている方法は、
不要だと思う攻撃札を抜き、残りの攻撃札を入れる
↓
間合いを調整できる行動札を入れる
↓
対応や付与等その他のカードを入れる
だったはずです。
特殊なメガミもいるので例外はありますが基本的にふるよには攻撃札を使って相手のライフを0にします。
いくらふるよにが上手くても、攻撃札がなければ相手のライフを0に出来ないのです。
よって最重要なのは攻撃札、次に攻撃する間合いを合わせる行動札が重視される傾向にあります。
ただ、相手の一撃が大きい場合は対応カードの方が重視されるので自分で工夫してみてください。(例えば、ユキヒの「ゆらりび」を避けるため、間合いを増やせる対応を優先して入れる等)
また、一つ上のステップとして、デッキ構築時点から試合展開を予想してどう相手のライフを0にするかを考えながら構築すると試合の最中に悩みにくいです。
ざっくり言うと、ユリナを宿し「斬」を2回ライフに当てて2点、「一閃」をライフに当てて2点、「浦波嵐」から「月影落とし」を当てて4点、再構成を2回させて2点。これで10点、等です。
勿論このプランはそうなったらいいな、という希望でしかないので、相手がオーラ受けしたり対応を打たれたり、試合中いくらでも計算が狂います。
その時に狂った分の打点を他のカードで補いつつどうすれば勝てるか逆算しましょう。
今回の場合、対応がない場合「浦波嵐」と「月影落とし」で4点のライフを奪えます。
再構成を2回する前提ならば勝つまでに必要なライフは4点です。その4点をどうやって削るか考えながら構築を組むとよりスムーズになると思います。
また、試合中予期せぬ対応や相手の好手により計算が狂った場合でも、とりあえず相手のライフを4以下にする事を考えてどの攻撃を当てなければいけないか考えていると試合展開が楽になります。
勝つためには何を当てなければいけないのか、攻撃をライフに通すにはどのカードを温存しなければならないのか、それが見えてくると対戦中の行動も一つ上のレベルになる事でしょう。
冗長な文をつらつら書いてきましたが、簡単に纏めると
「食らったらいけないカードや食らったら負けるカードを正確に把握して必要なカードだけケアする」
「どうやって相手のライフを0にするか明確なプランを立てておき、試合中もどうすれば相手のライフが0になるか考えながらプレイする」
この2つです。
本当はもっと短く美しくまとめたかったんですけどね…
そろそろ動画とか画像とか使って見やすく纏める努力をしてみます。
あとは経験で
どうせ当たるのでケアしてもしょうがないカード、
ケアしないと死ぬカードを学びながら勝つルート
を沢山見つけられるようになれば上達しやすいでしょう。明確な指針がないとプレイもブレるので“どうやって勝つか”は非常に大事です。
それでは今回はこの辺で。